
【Audible書評】遺伝子とは何か?現代生命科学の新たな謎
本サイト、「テック大家さん」は、賃貸経営の中でテクノロジーを使ってコスト削減することをネタにするサイトです。今日は、大家さんとは全く関係ないのですが、書評をやってみます。
最近、AmazonのAudibleというサービス。書籍をナレーターが読んでくれるというサービスなのですが、これを使っています。

普段本をあまり読まない筆者テック大家さんなので、Audibleなんて使うかな、と自分自身、半信半疑で使い始めました。30日間の無料期間もあるので、つまんなければすぐにやめちゃおうと始めました。
ところがこれが、意外といい。
クルマの中で移動中に聞くもよし、パソコンを見すぎて目が疲れてるけどなにか知識を「得たい」ときに聞くもよし、寝る前につまんない本を聞きながら寝落ちするもよし。あまり他のサービスでは得られない、なんともいい感じのコンテンツ消費体験だな、とその良さに満足する今日このごろです。
で、興味のまま読み始めた(聞き始めた)のが、「遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎(ブルーバックス)」という書籍。
筆者テック大家さんは、ソフトウェア関連技術は好きで色々調べたり、プログラミングしたりと興味が多いのですが、遺伝子とはあまり縁がありませんでした。
でも、この本を聞いてから遺伝学を色々調べるたり、YouTubeの動画で勉強したりと、遺伝子に対する目が代わりました。そこで、書評を書いてみようと思い立った次第です。はい。
遺伝子研究の歴史が興味深い
この本は、前半は遺伝子研究の歴史をひも解くところからはじまります。遺伝子に詳しくはないとはいえ、DNAとか染色体とか、そういうコトバくらいは学生時代に聞いたことがあります。しかし、それらがどのように発見されていったのか。そして、発見された当時の技術的な発展や制約が、遺伝子の理解にどう影響したのか、などなど興味深い内容が続きます。
そして、それと同時に、遺伝子を構成される物質や仕組みに対する理解が深まります。
正直、素人にとっては知らないよう用語が並び理解が難しいところも多いのも事実。でも、それがまた逆に遺伝子を深く知りたいという欲求につながります。単に遺伝学の表層をなぞるようなものではないところが、私にとってはポジティブなポイントでした。

遺伝子=DNAではないことに驚く
私の知識のなさを示すようで、書くことをためらってしまうのですが、実は私は遺伝子と聞くと、DNAや二重らせん構造そのもののことを示すのだろうと理解していました。
ところが、そんな単純な話ではありません。
DNAの塩基配列の中でも、タンパク質合成に使う部分とそうでない部分があったり、タンパク質合成にはかかわらない領域でも、RNAにコピーされていたり、となんだか複雑な様相。
別のYouTubeの動画か何かで見たのですが、DNAやRNA、タンパク質といった物質、つまりハードウェアではなく、そこに何が書かれているのか、どのような機構で動作するのかといったソフトウェアが重要と言っている方がいました。
まさに、そんな見方が遺伝子理解には必要なのだと、驚きの内容が理解できます。
本のタイトルに納得する
私が思っていた塩基配列こそ遺伝子という考え方が、完全に間違っていることは本書で明確になりました。そして、DNAよりRNAの必要性や、エピジェネティクスといった塩基配列自体とは異なる遺伝の伝達の仕組みをしるにつれ、本のタイトルに納得感が出てきます。
遺伝子って何のことを言っているの?一言で語り尽くせないじゃない、ということを思い知ることになります。
ここへ来て、ようやく、本のタイトル「遺伝子とは何か?」に納得することになります。
そういう意味だったのか、と。
前述しましたが、正直、素人には難しい本です。ただ、これを読むことで遺伝学、生命科学に対する更に知りたいという欲求は深まるばかりです。
ぜひ、一度Audibleでお読み下さい(お聞き下さい)。
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