ハウツーではない。賃貸経営で使えるITテックサイトを目指して
筆者、テック大家さんは、本職はソフトウェア開発のエンジニアです。その傍ら、賃貸物件を所有して奥さんと二人三脚で賃貸経営をしています。
当ブログサイトでは、そんな筆者が所有物件(主にハイドレンジア箱根)で駆使しているさまざまなIT関連のテクノロジーを解説する記事を配信しています。筆者が常日頃当サイトの記事を書くにあたり気にしているポイントを本日の記事で取り上げたいです。
ポイントは、本サイトを単なるハウツーサイト(How to)にしないということ。そうではなく、賃貸経営やっているとこんな課題があるよね?(Why)そして、それを解決するにはこんな技術(What)があるよ。または、こんな技術を知っとくと便利だよ。そんな観点で使えるサイトにしたいと考えています。
ハウツー(How)は他のサイトでどうぞ
ネットで検索していると、IT関連の技術を扱うサイトで、こういうのをよく目にしないでしょうか。
とあるスマホアプリや、Webサイトのスクリーンショットが一枚一枚丁寧に貼り付けてあって、変更箇所も丁寧にスクリーンショットにマーキングされている。その手順通りに進めると、アラ不思議。解説どおりに動くじゃありませんか。
こういうサイトは非常に便利ですよね。私自身、何度もそういったサイトに救われたことがあります。
一枚一枚スクリーンショットを取ってサイトを作っているサイトの制作者は大変なご苦労をされているはず。きっと、何度も設定をやり直したり、一度動かしてみた設定を、スクショを取るためだけに別の環境で実行してみたり、といった工程を経て出来上がっているのではないでしょうか。本当に頭が下がります。
一方、技術革新のスピードは止まりません。新しく使い始めた便利なスマホアプリも、1ヶ月もすると気づかぬうちに新機能が搭載されている。せっかくアプリに慣れてきたところで、UIが変わってこれまでやっていた同じ作業を別のやり方でやらなければいけなくなった。なんてことは日常茶飯事です。
先程のようなスクリーンショットを載せているサイトの情報は、もう古くなっている。そんな可能性もあるわけです。アプリのアップデートで、もうこれまでと同じことができない、使えない。「うーん…私はなんてITに弱いんだ」なんて自暴自棄になってしまう方もいらっしゃるかも知れません。
筆者はエンジニアとしてこう考えます。上記のサイトで設定した手順一つ一つの目的や意味をちゃんと理解していればUIが多少変わったところで困らないはずであると。それは、機能や理屈、課題や目的を深く理解しているということに他なりません。「私はなんてITに弱いんだ」という方は、一歩引いて自分をみつめて「どうやって設定したか(How)」ではなく「何を設定しているのか(Why or What)」という観点でそのアプリや機能をみてみるのがおすすめです。
そういった意図で、本サイトではハウツーはあまり扱いません。このサイトでは、技術の真意や深層を理解して欲しいという思いでコンテンツを作っています。本サイトの内容で、WhyやWhatを根本から理解していただいた上で、実際に使う方法は、ネット検索でいくらでもひっかかるハウツーサイトをご覧いただくのがよいのではないでしょうか。そんな使い方をしていただきたいといのが筆者の考えです。
なぜ(Why)その技術が必要なのか
IT技術やテクノロジーは道具です。
道具なので、それが産まれた理由があるのです。その理由こそ、その技術が解決したかった課題と言えるでしょう。つまり、なぜ(Why)その技術が必要だったのか、という大元のポイントです。
これを理解すると、パッと眼の前が明るくなります。
例えば、IPネットワークにつないで使う機器があり、設定画面にIPアドレスとポート番号を入力しないといけないようなシチュエーションです。IPネットワークで機器同士が通信する場合は、この両方のデータがないと通信できないと知っていると、知らないのとでは大違い。IPアドレスだけしか入力できないUIがあったて、期待通りに聞きが動作しない場合を考えてみます。知識があれば、どこかにポート番号を入力するところがあるかも知れない、といった解決策に結びつくかも知れません。それが、もしそういう知識がなかったらUIが変わったら、もう何をしていいのかわからない、という反応になるでしょう。
このように、技術をちゃんと根本から理解することで、知ることで物事がスムーズに進むということがありえます。真っ暗の中進むのではなく、眼の前が明るく照らされて進められるわけです。
どんな技術(What)が利用できるのか
このサイトでは、筆者テック大家さんが自分の物件にDIY的に採用する様々なIT系のテクノロジーについて解説することをメインにしています。
自分が解決したかった課題、そして、それを解決するためにどんな技術を使ったのか。場合によっては、一つの課題を解決するために複数の解決策がある場合もあるでしょう。そんなときは、それぞれの技術の技術的なメリット、または、コストメリットなども含めて解説をしていきます。
そうすると、内容自体は仕組みの説明がメインになりがちです。アプリ画面があってここ押して、次にここ押して、といった「どうやるか」という内容にはなり得ないのです。むしろ、それで良いと思っているし、そこを目指すべきだと考えて、内容を組み立てています。
一つ具体例を上げると、ヘアピンNATという技術に関する以下のような記事を書いています。
この記事の中で、ヘアピンNATの技術の説明をしています。解決したかった課題「建物の内部からでも外部からでも同じアドレスでドアロックシステムにアクセスしたい」でした。ただし実は、ヘアピンNATを使わずとも、もう1回線インターネット回線を用意すればこの課題は解決できます。ところが、その解決策だとランニングコストが増えてしまいます。それを避けるためにヘアピンNATという技術を使ったという内容になっています。
つまりこの記事は、どうやってルーターにヘアピンNATの設定をするのか、というHowに重きを置いていません。それよりは、課題自体の説明やどうやってそれを解決できるのかをメインにしたいと考えて書きました。
このように、当サイトでは、賃貸経営にIT技術を使ってさまざまな課題を解決していく中で、そのための技術に焦点を当てて説明をしていきます。
理屈を知ればコストを抑えられる
技術的の仕組み、つまり理屈を知ることはコスト削減にもつながります。
例えば、ネットワーク機器を購入する際に高いものは様々な機能が搭載されているわけですが、自分のやりたいことや解決したい課題に対してダイレクトにハマる機能以外は、不要なわけです。もしかすると、もっと安い機器を購入すれば事足りるかも知れません。
また、人に何かを頼むにしても、その人がやる作業の必要性を正しく理解して、不要な作業を排してコストを抑えることもできるでしょう。
このように、理屈を知ればコストが抑えられるというこはよくあります。ですので筆者は、想定読者である大家さんがちゃんと技術を理解して経営のコスト削減の一助にできるよう、日々コンテンツを書いているわけです。
というわけで、今後とも本サイト「テック大家さん」をよろしくお願いいたします。
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